iPhone修理日記
2017年8月17日 iPhone6sPlus水没修理!見事復旧成功!!
こんにちは!iPhone修理の成田也 中目黒店です。
お盆休みも終わり、今日あたりからお仕事開始という方も多いのでしょうか?
さてそんな本日はアイフォン6sプラスを水没させてしまったというお客様。
なんでもうっかりトイレに落とされてしまったようで…。
落とされた時は着信もできたそうなのですが、気づいたら電源が落ちてしまったそう。
大切なiPhoneを水に落としてしまった時は本当にショックですよね(><。)
端末本体もそうですが、何より大切なのは中に入っているデータ。
元通りになるのかという不安なお気持ち、痛いほどよくわかります!!
力の限り全力で修理したいと思います!
水没修理においてまず取り掛かりたいのは基板洗浄。
これは本体に取り付けてあるSoCと呼ばれる集積回路を搭載した基板だけを取り外し、メガネの洗浄などにも使われる超音波洗浄機で取り外した基板を洗うという処置になります。
なぜこれで直る可能性があるのかといいますと、故障した原因に、水没した際に水に含まれている不純物やショートした際にコゲのような化合物などが付着し、干渉して電流が不通、もしくは阻害されている可能性があるため、これらを洗い流すことにより元通りに直るかもしれないということなんです。
というわけでいそいそとバッテリーのコネクタを外し作業に取り掛かります!
先ほどさらっと基板を外すなどと書きましたが、これがなかなか骨の折れる作業でして…
ネジが多いんです…
しかもiPhoneでおそらく一番デリケートなパーツなので神経を使います。
うんざりするくらいの数のネジを外し、無事取り外し完了!
さてそうしましたら超音波洗浄機に無水アルコールを注ぎ準備オーケー。
あとはこちらに取り外した基板を投入しスイッチオン!!
機械が洗ってくれている間に本体に付着した水を入念にふき取ったり吹き飛ばしたりします。
待つこと5分。
機械から基板を取り出し、エアダスターにてこちらも入念にアルコールを飛ばしていきます。
そして乾燥したのを十分すぎるほど確認し、基板を本体に取り付けていきます。
ネジの位置を間違えると大変なことになりかねないので集中して作業を進めていきます。
こうしてようやく基板洗浄完了。
あとは念のため新しいバッテリー、液晶パネルを取り付け電源ON!
何回やってもこの瞬間は緊張します。
付けよ…付けよ…と念じながら長押しすること約3秒。
付いた!!!!付きました!!!!!!
思わず心の中でガッツポーズです^^
しかしながら油断は禁物。
水没の場合、一時的に電源が入ったとしてもその後再度使えなくなってしまう可能性もあるのです。
電源が入っている内にそそくさとバックアップを取っていただき、作業完了。
お客様も半ば諦めていたのか、復旧した瞬間に最高の笑顔をいただきました☆
僕も電源が付いた状態でお渡しできてとても嬉しいです!
苦労のかいがあったというものです^^
ただ、今回成功の一因として大きかったのはお客様の対処が素早かったことと、適切だったことです。
お昼頃落とされて夕方頃に持ってきていただいたので、かなり早かったと思います。
水没復旧のカギの一つはスピードなんです。
あとは、充電コネクタを刺したりなどむやみにご自分で色々試さなかったことだと思います。
水に落とされて電源が入らなかった時は焦って充電コネクタを刺してみたりと色々やってしまいがちですが、実はこれは良くないのです。
特に充電コネクタを刺すのはほぼ一発でアウトです。
なので万が一iPhoneを水に落とされた場合には、電源が付いていたら電源を落とし、なるべく早くお近くの修理店にお持ちください!
水没からの復旧率はお客様自身で上げられるのです。
それでは本日も作業完了!ありがとうございました!!